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飲み直し(のみなおし)とは|初回客が本指名する瞬間の業界用語

ホストクラブの「飲み直し」を業界実態で解説。本来の意味は初回客が途中で本指名すること(初回料金→通常料金への切替)。延長との明確な違い、料金計算、改正風営法後の運用、勧められた時の意思決定、心理的圧力への対処、断り方フレーズ、ホスト視点の本音まで業界5ソース取材を踏まえて整理。

飲み直しの正しい意味——初回客が本指名する瞬間の業界用語

最初に、業界実態として正確な定義から書きます。

「飲み直し(のみなおし)」とは、初回で来たお客様が、途中で担当ホストを本指名することを指す業界用語です。多くの解説サイトで「延長」「新しいセットの開始」と説明されますが、業界の本来の意味は料金体系が初回料金から通常料金に切り替わるイベントにあります。

項目内容
読み方のみなおし
正しい意味初回客が来店中に本指名すること
料金変化初回料金 → 通常料金(指名料・セット料金が通常レートに)
発生タイミング初回接客中、または送りの直後
対比される用語延長(同じ料金体系内でセット時間を延ばすこと)
改正風営法後の運用困惑営業・適合性原則違反は禁止、支払い能力を超える勧誘不可

業界用語集5サイトの定義(共通している部分)

ソース定義の核心
ホストワーク初回中に本指名すれば、初回料金から通常料金に切り替わる
ホスミル初回客が途中でホストを本指名すること
体入ホスパラNAVI初回客が当日のうちに本指名へ移行
NGG飲み直し=当日中の本指名獲得、ホスト側にとって最速の指名獲得手段
ホスリク指名が伸びるホストは飲み直しが上手い(営業視点)

5サイト全てで「初回客→本指名への切り替え」が中心定義です。単純な延長とは別の業界用語です。

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「飲み直し」と「延長」の違い——混同されがちなポイント

ネット上には「飲み直し=延長」と書かれた記事が多いですが、業界実態では別物。意味・発生条件・料金扱い・心理的な意味合いすべてが違います。違いを表で整理しておくと、本記事の解説が混乱しません。

項目飲み直し延長
意味初回客→本指名への切替イベントセット時間を延ばす
発生条件初回来店中(または送り時点)初回・本指名どちらでも
料金体系の変化初回料金→通常料金へ切替同じ料金体系内で時間追加
指名料の扱い通常料金の指名料が新たに発生既存セットの延長なので指名料変化なし
本指名の確定飲み直し=本指名確定の瞬間本指名済みの客が時間延長するだけ

つまり、初回で来店して、担当を決めずに延長するのは「延長」、初回で来店して、担当を本指名するのは「飲み直し」です。両者は別の業界用語です。

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飲み直しが発生する3パターン

業界実態で、飲み直しは以下の3パターンで発生します。

パターンA:接客中の本指名

初回接客でついたホストの中に「この人で本指名したい」と思うホストがいた場合、その場で「本指名で飲み直しさせてください」と申し出る。お客様主導のパターンで、最も自然な形。

パターンB:送りの場面での申し出

退店時の送り(タクシー乗り場まで送る慣習)の最中、担当候補のホストから「飲み直しませんか?」と提案される。ホスト主導のパターンで、業界ではよく見られる。

パターンC:内勤スタッフの仲介

内勤・黒服が「気に入ったホストがいれば飲み直しできますよ」と促す。店舗主導のパターンで、初回料金が安いお店ほど積極的に提案する傾向。

料金体系の変化——飲み直し前後の比較

具体的な料金計算で、飲み直しによる変化を確認します(あくまで一般的な目安、店舗・グループで差があります)。

飲み直し前(初回料金)

項目金額目安
初回セット料金1,000〜3,000円
初回指名料含まれることが多い
ドリンク2杯ハウスドリンク込みのことが多い
小計1,000〜3,000円
サービス料・税含む or 別途数百円

飲み直し後(通常料金へ切替)

項目金額目安
通常セット料金(60分)5,000〜10,000円
本指名料2,000〜5,000円
ドリンク追加自分のドリンク+担当ドリンク
小計約10,000〜20,000円
サービス料・税(30〜40%)加算

つまり、飲み直しを受けると会計が一気に数倍に膨らむのが業界の標準的な流れ。これは仕組み上当然のことで、悪意ではありません。ただし事前にこの構造を知らないと、会計時に驚くことになります。

「飲み直し」を勧められた時の不安・心理的圧力

このページに辿り着いた人の多くが「飲み直しを断れずに困った」「強要された気がする」という気持ちを抱えているはず。最初に伝えたいのは——

飲み直しを断ることは、まったく恥ずかしくも失礼でもありません。

業界として、初回客が本指名するかどうかは100%お客様の自由意思です。改正風営法(2025年6月施行)でも、困惑営業(迷惑を覚えさせる営業)適合性の原則違反(支払い能力を超える勧誘)は明確に禁止されています。

圧力を感じやすい4つのメカニズム

  1. 「楽しい時間が終わる」喪失感:時間切れの寂しさを利用した提案
  2. 「君だけは特別」の演出:恋愛錯覚に近い感情を刺激
  3. タイミングの絶妙さ:会話が盛り上がっている瞬間を狙う
  4. 断ると関係が悪化するという錯覚:プロのホストはこの錯覚を演出するが、断っても本来は問題ない

知恵袋・noteの生の声でも、こうした圧力に困った相談が頻繁に投稿されています。「断れない自分が悪い」と思う必要はありません。業界の営業構造として圧力がかかりやすい場面なだけです。

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改正風営法(2025年6月施行)後の運用変化

2025年6月28日施行の改正風営法で、ホストクラブの営業ルールが大きく変わりました。飲み直しに関連する変化を整理します。

重要な変更点

  • 困惑営業の禁止:客が「迷惑を覚える」状況での営業(執拗な飲み直し勧誘等)は違法
  • 適合性の原則:支払い能力を超える勧誘が禁止
  • 同意なき注文の禁止:客の明示同意なくドリンク・セット追加注文不可
  • 売掛モデルの実質禁止:支払い能力のない客に売掛で勧誘するモデルは違法化

客側のメリット

  • 「飲み直しの強要」が法的にも禁止されたため、断りやすくなった
  • 支払い能力を超える金額の飲み直し勧誘は明確に違法
  • 困惑させる営業は警察への相談対象(警察庁の悪質ホストクラブ対策ページ

健全な店舗の運用

改正後は健全な店舗ほど「予算を確認してから提案する」運用に切り替えています。「予算1万円で来ました」と最初に伝えれば、無理な飲み直し勧誘は基本的にありません。

飲み直し勧誘への意思決定フロー

飲み直しを勧められた時、3軸でYES/NOを判断します。

判断軸

  1. 予算に余裕があるか:通常料金への切替で会計が数倍になることを許容できるか
  2. 本指名する覚悟があるか:永久指名制の店舗では、本指名は同店で固定される
  3. 本当に楽しんでいるか:その瞬間の盛り上がりに流されていないか

3つすべてYESなら飲み直しOK。1つでもNOなら断ってOKです。

「とりあえず断る」が安全策

迷ったら、まず断る方が安全です。「次回ゆっくり考えてから本指名したい」と伝えれば、健全な担当なら理解してくれます。同じ店に2回目の来店時にあらためて場内指名→本指名のステップを踏めば、より冷静な判断ができます。

飲み直しの断り方——具体的フレーズ集

知恵袋・noteで報告されている、現役の客が実際に使っているフレーズ。

断り方の鉄板パターン

シチュエーションフレーズ
予算を理由に「今日は1万円で来たんです、次回ゆっくり考えますね」
時間を理由に「明日朝早いので、今日はここで失礼します」
検討を理由に「他のお店も初回で回ってから、本指名は決めたいです」
未来に投資「次回飲み直しするね」(次回来店を匂わせる柔らかい断り方)
体調を理由に「ちょっと体調が気になるので、今日は早めに」

より強い断り方

執拗な勧誘に対しては、以下の対応も可能です。

  • 「予算を超えるので、これ以上勧められると困ります」
  • 「強要されている気がして不快です、内勤の方を呼んでください」
  • 「警察庁の悪質ホストクラブ相談窓口を知っています」

改正風営法以降、こうした明確な意思表示は店舗側も無視できません。

断った後の対応

断った後で担当の態度が露骨に冷たくなる店舗・担当は、長く付き合うべき相手ではありません。健全な担当ほど「次回も気軽に来てくださいね」と笑顔で送り出します。

ホスト視点——なぜ飲み直しを取りたいのか

業界記事や元ホストのnote/インタビューを集めると、ホスト側の本音が見えてきます。

売上構造上の理由

  • 飲み直しを取れた瞬間、そのお客様の以降の支払いが全て自分の売上になる(本指名獲得)
  • 通常、本指名を取るには2回目の来店を待つ必要があるが、飲み直しなら初回の日に獲得できる
  • 売上ランキング・指名本数の数字が日々評価される業界構造の中で、1日でも早い指名獲得が死活問題

ホストにとっての成功体験

「飲み直しを取れた瞬間が、ホストとして一番嬉しい」(業界記事の元ホスト発言)

これは客に対する悪意ではなく、業界の評価構造の反映です。ただし、この構造が客への過剰な勧誘圧力につながるのも事実。

健全なホストと悪質なホストの違い

観点健全悪質
提案頻度客のペースを尊重毎回必ず提案
断られた後笑顔で「次回また」露骨に態度が変わる
予算配慮「無理しないで」と先に言う売掛・延長を畳み掛ける
改正風営法適合性原則を意識した提案困惑営業に該当する勧誘

営業の「飲み直し」か本気の誘いか——見分け方

担当の「飲み直したい」が、純粋な営業か、それ以上の好意の表現かを判別する観察ポイント。

営業の特徴

  • 「もっと話したい」「君が特別」を毎回繰り返す
  • 来店のたびに必ず飲み直しを提案
  • 断るとLINEのテンションが下がる
  • 「今日売上目標が」を匂わせる
  • シャンパン勧誘とセットで提案する

本気(または好意)の特徴

  • 提案頻度が低い(特別な日だけ)
  • 断っても態度が変わらない
  • 飲み直し中の会話が個人的な話に向かう
  • 客の疲労度・体調を考慮した提案
  • 「無理しないで」という配慮の言葉が必ずある

ただしプロのホストは「本気の特徴」も演出できるので、1〜2ヶ月の継続観察が必要です。詳しくは本気と営業の見分け方を参照。

寄り道:「飲み直し」という言葉の業界文化史

「飲み直し」というワードは、もともと一般的な日本語で「最初から飲み直す」という意味で使われてきました。ホスト・キャバクラ業界に転用されたのは、昭和の銀座クラブ文化まで遡ると言われます。

銀座クラブから歌舞伎町ホストへ

銀座のホステス文化では「同じ卓で席を変えて飲み直す」というニュアンスで使われていました。これが歌舞伎町のホストクラブに転用される過程で、「初回客が本指名する瞬間=最初から飲み直す」という意味に固定化していった、というのが業界内の口承です。

キャバクラとの違い

キャバクラでも「飲み直し」は使われますが、ニュアンスは少し違います。キャバクラの飲み直しは「指名替え」を含む広い概念で、現指名キャストから別キャストに席を変えること全般を指すことが多い。

一方、ホストクラブの飲み直しは「初回→本指名への切替」に特化した使い方が中心。これは、ホストクラブの永久指名制が銀座やキャバクラより強いことの反映です。

関西との表現差

関西のホストクラブでは「つき直し」「戻り」という別の言い回しを使う店舗もあります。歌舞伎町中心の業界用語が全国で完全統一されているわけではありません。

トラブル相談・公的窓口

飲み直しに関連して困った場合、相談できる窓口を整理します。

状況相談先
強要・困惑営業を受けた警察庁・最寄り警察署生活安全課
売掛・借金問題に発展法テラス・消費者ホットライン188
同意なく注文された消費者契約法違反として弁護士相談
改正風営法違反の疑い警察庁の悪質ホストクラブ対策窓口

詳しくはホスト関連トラブル相談窓口で整理しています。

よくある質問

飲み直しを断ったら担当に嫌われる?

健全な担当なら嫌われません。断ったことで態度が変わる担当は、その時点で長期的に信頼できる相手ではないと判断できる材料になります。

飲み直しと延長、どっちが安い?

短時間の追加なら延長の方が安く済むことが多い。1時間以上の継続で本指名を確定したい場合は飲み直しの方が結果的に得な場合もあります。会計前に内勤スタッフに確認するのが最も確実です。

初回で気に入ったホストがいたら飲み直しすべき?

決断を急ぐ必要はありません。1〜2回別日に来店して場内指名で同じホストを試し、相性を確認してから本指名に進む方が、永久指名のリスクを避けられます。

飲み直しを強要されたら?

「強要されている気がする」と明確に伝える/内勤を呼ぶ/改正風営法違反の可能性を指摘する、の順で対応。それでも収まらない場合は退店して警察庁の窓口に相談を。

同じ初回で複数のホストに飲み直しを誘われたら?

これは業界では珍しいことではありません。自分が一番話しやすかった1人だけ選ぶか、全員断って次回別日に判断するかの2択。「全員に飲み直し」は基本的に不可能(永久指名は1店舗1人のため)。

改正風営法後の飲み直しは違法ですか?

飲み直し自体は違法ではありません。違法になるのは「困惑営業」「適合性の原則違反」「同意なき注文」のいずれかに該当する場合です。健全な提案+客の同意がある飲み直しは合法です。

飲み直しで本指名した後、別店舗に行ける?

行けます。永久指名は店舗単位なので、別店舗・別グループなら新しい本指名が可能です(サブ担の関係)。

まとめ

  • 飲み直しはホスト側の業界用語で、初回客が途中で本指名する瞬間を指す
  • 本質は初回料金から通常料金への切替で、単純な延長とは別概念
  • 業界用語集5サイト共通の定義:初回→本指名のイベント
  • 延長は料金体系を変えずにセット時間を延ばすこと
  • 改正風営法(2025年6月)で困惑営業・適合性原則違反は禁止、断りやすくなった
  • 断ることは恥ずかしくも失礼でもない、業界の構造として圧力がかかりやすい場面なだけ
  • 健全な担当は断られても態度を変えない、変わる担当は長期的に信頼できない
  • 「次回ゆっくり考えますね」が最も丁寧で安全な断り方

延長との切り分けはホストクラブの延長とは、料金体系全体はホストクラブ料金ガイド、本指名のリスクは永久指名ガイド、相談窓口はホスト関連トラブル相談窓口も合わせて参照してください。

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高城まりな(編集長)プロフィール画像
高城まりな編集長

歌舞伎町歴6年、年間50店舗を回るフリーライター(30歳)。過去に売掛で痛い経験をしたからこそ、今は「賢く楽しむ」がテーマ。大手グループから個人店まで知り尽くした歌舞伎町の生き字引。

この記事は ホスランクの編集方針 に基づき、業界経験者によって執筆されています。

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