ホストのサブ担とは|代役と別店舗2人目・本担との違い
ホスト用語「サブ担」を即答。①本担不在時の代役、②別店舗での2人目の担当の2つの意味があり、同店内で本指名(本担)を2人持つことは業界の運用上ありません。ヘルプ・場内指名との違い、本担との関係維持、別店舗で持つ際の3つの注意、改正風営法後の自由度まで解説します。


サブ担は2つの意味に整理して理解する
「サブ担」は業界で2つの意味で使われる用語で、文脈によって指す内容が変わります。
| 形 | 内容 | こんな時に該当 |
|---|---|---|
| A. 代役としてのサブ担 | 本担が不在の日に客が自分から呼ぶ/継続して指名するホスト | 担当が休みの日にも同じ店に行きたい |
| B. 別店舗での2人目の担当 | 別の店舗で持つ2人目の担当ホスト | 別の店にも通いたい(「ホスト掛け持ち」とも) |
よくある誤解:「同店内で本指名(本担)を2人並列で持つ」ことはできません。 1店舗の本指名は1人だけというのが業界の運用ルールで、同店で別のホストを呼びたい時は「場内指名」や「ヘルプ」で対応します。詳しくはホスト指名5種類を参照してください。
本記事はこの2つの意味を整理し、それぞれの運用・本担との関係維持・改正風営法後の変化・ホスト側からの見え方・気持ちの整理までまとめて扱います。
サブ担関連の記事マップ
| テーマ | 該当記事 |
|---|---|
| サブ担の2つの意味と運用 | 本記事 |
| 担当不在時のヘルプの仕組み | ヘルプとは |
| 指名の5種類(場内指名・本指名等) | ホスト指名5種類 |
| 担当を作らない箱推し | ホストの箱推し |
| 初回はしご(担当決定前) | 初回はしごガイド |
| 業界用語の意味 | ホスト用語辞典 |
| 担当が冷たい時の対処 | 担当が冷たい時の対処 |
A. 代役としてのサブ担——「担当が休みの日にも行きたい」
本来の担当が出勤していない日、または席を外している間、代わりに席に入ってくれるホストを客側で「サブ担」と呼ぶ用法です。
ヘルプとの違い
ヘルプは店側が割り当てる代役で、客側の意思は基本的に介在しません。サブ担Aは「客が気に入って自分から継続的に呼ぶ/指名するホスト」で、客側に固定的な認識があります。
| 観点 | ヘルプ(店割り当て) | サブ担A(客認識) |
|---|---|---|
| 割り当て主体 | 店側 | 客側の希望 |
| 固定度 | その時々で交代 | 同じホストを継続して呼ぶ |
| 指名扱い | なし(指名料なし) | 場内指名(指名料あり)に切り替える場合あり |
| 本担との関係 | 並列でなく代役のみ | 本担の信頼する後輩や同僚であることが多い |
サブ担Aを持つ動機
本担が休みの日でも店に行きたい、担当が席を外している間も気に入った人と話したい——これがサブ担Aを作る最大の動機です。改正風営法後は「来店を強制する」営業ができなくなったため、「本担がいない日でも自然に通える」関係をサブ担Aで作る人が増えています。
サブ担Aは本担との関係を壊しにくい
本担の信頼する後輩や同僚をサブ担Aにする場合、本担も認識・了承しているケースが多く、関係が壊れにくいです。実態は「本担の専属ヘルプを継続的に指名している状態」に近い構造です。
ただし、本担と関係が薄いホストを勝手にサブ担Aにすると、本担からは「爆弾」として認識されるリスクがあります。詳しくはヘルプの爆弾を避ける境界線を参照してください。
「同じ店で本担を2人持つ」ことはできるか?
結論から書くと、できません。ホストクラブの指名システムは1店舗1本指名が原則で、同じ店で本指名(本担)を2人並列で持つ運用は業界に存在しません。
| 同店内で他のホストを呼びたい時 | 該当する仕組み |
|---|---|
| 単発でその日に別のホストにも会いたい | 場内指名(指名料を払って一日席に呼ぶ) |
| 担当不在時に代役を継続的に頼みたい | サブ担A(前述)/ヘルプの継続指名 |
| 本担を別のホストに変えたい | 指名替え(本指名を切り替え)|本指名の解説 |
「同店で2人目の本担を作る」と感じる行動は、実態としては場内指名を繰り返している状態で、業界用語の「サブ担」とは別概念です。同じ店内で複数のホストと仲良くしたい場合は、場内指名・ヘルプを上手に使うのが現実的な運用になります。

B. 別店舗での2人目の担当——「別の店にも通いたい」
別の店舗で2人目の担当を持つ形が、業界で広く使われる「サブ担」のもう一つの代表的な意味です。「ホスト掛け持ち」と呼ばれる運用とほぼ同じ意味で使われます。
サブ担Bを持つ動機
別タイプのホストにも会いたい、本担の卒業・移籍に備えてリスク分散したい、グループの違う雰囲気を楽しみたい——こうした動機で別店舗の2人目を「サブ担」と呼ぶケースが一般的です。
別店舗サブ担を持つ際の3つの注意
別店舗の2人目を運用するうえで、本担との関係を壊さないためのポイントは次の3つです。
- SNS投稿の管理——別店舗の写真・チェックインを本担にバレない動線で管理します。インスタのストーリーは特に注意が必要です
- 同一グループ内の重複回避——同じグループ系列内で2人目を持つと店舗間で情報が回りやすい構造です。可能なら別グループから選ぶのが無難です
- 本担の前で他店の話題を出さない——軽い雑談でも本担の心象に影響します。聞かれた時だけ自然に答える程度で十分です
この3点を意識すれば、本担との関係を保ちながら別店舗との両立ができます。
月予算の配分パターン
サブ担を作る時の月予算配分の目安です。本担に多めに偏らせるのが関係維持の基本で、収入と通い方で調整します。
パターン1:月予算5〜10万円
- 本担:8割(月4〜8万円・通常セット中心)
- サブ担:2割(月1〜2万円・クイックで月1〜2回)
- 用途:本担で深い関係を維持しながら、サブ担は顔出し程度
パターン2:月予算10〜20万円
- 本担:7割(月7〜14万円・通常セット+イベント時のシャンパン)
- サブ担:3割(月3〜6万円・通常セットで月1〜2回)
- 用途:本担との関係を最優先しつつ、サブ担とも自然な通い頻度を確保
パターン3:月予算20万円以上
- 本担:6〜7割(月12万〜・イベント貢献含む)
- サブ担:3〜4割(月8万〜・通常セット定期通い)
- 用途:両方との関係を厚めに維持。本担昇格争いに発展する場合もあります
配分の原則は、本担:サブ担 = 7:3 を基準ラインに置き、収入や通い頻度で微調整するのが安定します。イベント月(誕生日・周年)は本担に集中させ、サブ担を均等に増やしすぎると両方から「冷めた客」と判断されやすいので注意したいところです。
同グループ内別店舗のリスクと回避
同じグループ系列の別店舗をサブ担に選ぶと、情報が回りやすい構造的リスクがあります。
同グループ内で起きやすい情報共有
- 店舗間で常連客情報を共有しているグループがある(特に大手)
- ホスト同士のSNS・LINE経由で口コミが流れる
- グループ全体のイベント(合同祭典等)で本担とサブ担が顔を合わせる可能性
- グループ内の指名替えポリシーで「本担同意なしの別店舗指名NG」を運用しているケースも
別グループから選ぶメリット
- 情報共有経路が物理的に分断される
- ホスト本人同士の繋がりが薄く、口コミ経路が少ない
- グループ全体のイベントで遭遇する可能性が低い
- 純粋に「グループ違いの雰囲気」が楽しめる
歌舞伎町は狭い業界なので、SNS経由で繋がりが見えてしまうこともあります。「本担に積極的に隠す」よりも「不自然に見えないよう動線を整える」が現実的なスタンスです。
サブ担と混同しやすい用語
「掛け持ち」のホスト本人視点との混同
業界用語として「掛け持ち」はホスト本人が他職業を兼業している意味でも使われます。客視点のサブ担(別店舗の2人目)とは別概念です。ホスト本人の働き方の話はホストの給料・年収の仕組みを参照してください。
「箱推し」との違い
箱推しは「特定の担当を持たず、店舗全体を推す」スタイルです。サブ担は「担当(複数)を持つ」スタイルなので、構造が逆です。詳しくはホストの箱推しを参照してください。
「初回はしご」との違い
初回はしごは「担当が決まる前の店舗探し」で、まだ本担を作っていない段階の話です。サブ担は「本担が決まった後に2人目を作る」話で、フェーズが違います。詳しくは初回はしごガイドを参照してください。
ホスト側から見たサブ担
サブ担を作る前に、受ける側のホストがどう感じているかも知っておきたいところです。判断材料になります。
本担側の本音
- 月予算が分散して自分への売上が薄まる懸念はある
- 「完全な本命扱いではない」という感覚はゼロにはならない
- ただし、他店で散財せず別店舗に行ってくれる方が、トータルでは健全な客と見るホストも多い
- バレた時の反応はホストによって幅が大きい(達観して受け入れる/強い独占欲を出す/別店舗を辞めるよう促す)
サブ担として呼ばれる側のホストの本音
- 場内指名料や指名料が入る一方、本指名にはなれない構造で売上には大きく貢献しない
- ただし、本担との関係が薄れた時の「本担昇格」チャンスでもある
- 本指名のプレッシャーが薄いぶん、自然体で会話を楽しめる関係になりやすい
つまり、サブ担関係は本担にとっては「ニュートラル〜やや不利」、サブ担本人にとっては「将来の昇格余地がある中位ポジション」という非対称な構造です。本担に失礼にならない最大のポイントは、優先順位を本担側に置き続けることで、これさえ守れば多くのホストは穏やかに受け止めます。
サブ担を作る時の「申し訳なさ」をどう整理するか
サブ担を作ろうとする時、多くの方が「本担に申し訳ない」「裏切っているような気がする」と感じます。この罪悪感は自然なものですが、整理しておくと余計な負担にならずに済みます。
罪悪感の正体
- 「本命は1人」という恋愛の常識をそのままホストクラブに当てはめてしまう
- 本担に「気持ちを捧げている」と思い込みすぎる
- ホストクラブの仕事構造を知らないと「裏切り」のように感じる
整理するための3つの視点
- ホストクラブで楽しんでいるのは「ホスト本人」というより「ホスト本人が提供するエンタメ」。複数のエンタメを楽しむこと自体は裏切りではありません
- 本担との関係も、「優先順位を高く保つ」だけで十分です。100%独占にする必要はありません
- ホスト側もサブ担を持つ客を珍しいとは思っていません(業界的に普通の運用です)
罪悪感が消えない場合は無理に作らない
サブ担を持つかは個人の自由で、本担1人の方が気持ち的に楽な場合はそのほうが向いています。罪悪感を抑え込んで作ったサブ担は、結局通えなくなって両方の関係が疎遠になりがちです。「自分が気持ちよく通えるか」を一番の判断軸に置いて構いません。
サブ担に「サブ担」と伝えるべきか
「あなたは私のサブ担です」と本人に伝えるべきかは、迷いやすいポイントです。結論から書くと、わざわざ伝えなくて構いません。
伝えないほうが自然な理由
- 「サブ担」「2番手」というラベルを直接渡されると、相手のモチベーションは下がりやすい
- 客側がそのつもりでも、ホスト側は「自分が一番好かれている」前提で接客した方がパフォーマンスが上がる
- 来店頻度や使用金額が自然に序列を物語るので、わざわざ言葉で伝える必要がない
聞かれた時の自然な答え方
ホスト側から「他に通ってる人いる?」と聞かれることはあります。この時の対応は次のとおりです。
- 隠す必要はありません:「他にもお世話になっているお店がある」と素直に答えてOK
- ただし「あなたはサブだから」と序列を言葉にする必要はありません
- 「○○くんはあなたの担当」と、こちらの好意を改めて伝える方が関係が円滑になります
例外:本人から関係を整理したいと言われた時
サブ担側から「自分は本担になりたい」「いまの関係をどう考えてる?」と踏み込まれた時は、正直に話す方が長期的には健全です。曖昧にしたまま通い続けると、後で大きな不信感に繋がる場合があります。
整理のポイントは、「ラベル(サブ担)で伝えるのではなく、温度感(来店頻度・使用金額・優先順)で伝える」こと。これだけ意識すれば、関係を保ちながら気持ちのいい距離感を作れます。
改正風営法後、サブ担運用はどう変わったか
2025年6月の風営法改正で、ホストクラブ業界には次の変化が起きました。
- 売掛禁止により、複数担当への支出は現金管理が必須に——勢いで2人指名を増やすのが物理的に難しくなった
- 退店・指名替えの威圧禁止——本担からサブ担に切り替えても、本担側から威圧的に止められることは違法
- 個人情報の保護義務——店舗内の顧客情報共有も、不当な転用は違法
- 過量飲酒の防止義務——サブ担との来店でも、過量飲酒を勧める接客は規制対象
これらの結果、客側は「サブ担を作る・切り替える自由」が以前より法的に明確に守られるようになりました。
よくある質問
サブ担を作るのは本担に失礼ですか
A. 一般的には失礼ではありません。業界的に2人目以降の担当を持つ客は珍しくなく、ルール違反でもありません。ただし本担の前で他の担当の話題を頻繁に出すのは関係性を冷ましやすいので避けます。
担当が休みの日、別の人に頼むのはOK?
A. OK です。これがサブ担A(代役)の形で、内勤スタッフに「○○くん休みなので、△△くんお願いできますか」と相談すれば自然に組まれます。
同じ店で本担を2人持つことはできますか?
A. できません。1店舗の本指名は1人だけというのが業界の運用ルールです。同店内で別のホストにも会いたい時は「場内指名」(一日単位の指名)や「ヘルプ」で対応するのが現実的です。詳しくはホスト指名5種類を参照してください。
サブ担の存在を本担に伝えるべきですか
A. 関係が安定してから自然に伝えるのが現実的です。別店舗(B)の場合は信頼関係ができた後の方が自然に受け止められます。聞かれた時に自然に答える程度でも十分です。
本担とサブ担で優先順位をつけるべきですか
A. つけるのが現実的です。両方均等にすると両方から「本命ではない」と判断されやすくなります。本担に予算と頻度の多くを集中させ、残りをサブ担に回す配分が安定します。
「サブ担」と「ホスト掛け持ち」はどう違う?
A. 客側の文脈では大きな重なりがあります。「サブ担」は本担以外の担当(代役Aまたは別店舗B)を指す用語で、「掛け持ち」は別店舗併用(本記事のB)の意味で使われることが多いです。
サブ担A(代役)はヘルプと何が違いますか
A. ヘルプは店側が割り当てる代役で、客側に固定的な認識はありません。サブ担Aは「客が気に入って自分から呼ぶ/継続的に指名するホスト」で、客側に固定的な認識があります。詳しくはヘルプとはを参照してください。
サブ担を辞めたい時はどうすれば
A. 優先順位が低い方の担当にLINEで「しばらく来店できない」と伝え、自然に距離を置くのが現実的です。改正風営法後は退店阻止が違法化されているので、店側から強く引き止められることはありません。
サブ担が本担に昇格することはありますか
A. あります。本担との関係が薄れた時にサブ担に予算を移し、結果的にサブ担が本指名(本担)に変わるケースは業界で珍しくありません。指名替えのタイミングや旧本担との距離の取り方は、優先順位低下→LINE頻度低下→通い頻度低下と段階的に進めるのが自然です。
サブ担の話で結局大切なこと
サブ担は「2つの意味がある業界用語」で、文脈次第で指す内容が変わります。代役(A)も別店舗の2人目(B)も、業界的に普通の通い方で、客側の自由な選択肢です。
ただし同じ店で本指名を2人並列で持つ運用は業界に存在しないので、同店内で気になるホストがいる時は「場内指名」や「ヘルプ」を上手に使うのが現実的です。
罪悪感を持つ必要はありません。本担の前で他担の話題を出さない・SNS投稿に気をつける——この2点を意識すれば、複数の担当との関係を並行して楽しめます。
改正風営法後は、サブ担を作る・切り替える自由が法的にも守られるようになりました。「本命ひとつだけ」が正解とは限らず、自分のペースで複数の関係を持つことを選んで構いません。
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歌舞伎町歴6年、年間50店舗を回るフリーライター(30歳)。過去に売掛で痛い経験をしたからこそ、今は「賢く楽しむ」がテーマ。大手グループから個人店まで知り尽くした歌舞伎町の生き字引。
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この記事は ホスランクの編集方針 に基づき、業界経験者によって執筆されています。
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